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アスベスト関連情報

神奈川県内の推定アスベスト被害者数や病院などの各種情報をまとめてあります。

神奈川県内の推定アスベスト被害者数

神奈川県内のアスベスト取扱い事業所数

アスベスト被害は、アスベストをどこで吸い込んだか(曝露といいます)によって、大きく建設型と工場型に分かれます。このうち、工場型について、神奈川県内のアスベスト事業者(令和2年度)を見ますと、県内で少なくとも474件の事業所がアスベストを取り扱っていたことがわかります。

神奈川県民の推定アスベスト被害者数

神奈川県内のアスベスト被害者数を推定する公式な統計はありませんが、アスベスト関連で亡くなる方は毎年全国で2万人程度と言われています。(「日本の19年石綿関連死者数、推計2万人超 研究機関調査」毎日新聞2020年11月2日(2022年4月11日現在)より。)神奈川県の人口は923万人で我が国の人口は約1億2千万人ですから、我が国の人口に占める神奈川県の人口は7.5%程度です。ここからは推測になりますが、アスベスト関連疾患で亡くなる2万人の方が都道府県の偏り無く、全国にあまねくお住まいだとすると、2万人の7.5%にあたる約1500人もの神奈川県民の方が、アスベスト関連疾患で毎年亡くなっている計算になります。

神奈川県民の石綿健康被害救済制度申請件数

石綿健康被害救済制度の2022年1月中の申請件数と2月のそれを比較すると、制度が始まってからの神奈川県の申請累計が1月は1548件、2月のそれが1559件です。全国の申請累計が1月は22498件、2月は22630件です。ここから、2022年2月中に神奈川県民の申請は、全国のそれの8%を占めていることがわかります。アスベストが原因で呼吸器系の疾病にかかり、アスベストが原因の推定死者数が2万人。そして、石綿健康被害救済制度の申請件数の8%が神奈川県民のそれですから、毎年1600人もの神奈川県民がアスベストで亡くなっていると推定することもできます。

神奈川県民のアスベスト関連労災保険申請件数

2020年度に全国で1085件のアスベスト関連の労災保険申請がありました。うち、神奈川県民からのそれは70件で全体の6%にあたります。

アスベスト給付金申請に関する認知の実情

神奈川県民に限らず、アスベストの被害は裁判をしないと救済されないと思い込まれているのが実情です。石綿健康被害救済制度、労災保険、建設アスベスト被害給付金などの裁判によらない救済・損害賠償の制度があることはあまり知られていません。その理由として、第一に、各給付金の制度が比較的新しい制度であること。第二に、アスベストを専門に取り扱う病院・医師が少ないこと。第三に、アスベスト被害の給付金に詳しい弁護士が少ないことが挙げられます。裁判によらない給付金には、自賠責申請や労災申請があります。当事務所では、医学的知識が求められる、これらの申請を年間50件以上承っております。

神奈川県内のアスベスト専門外来設置病院

神奈川県内には、アスベスト専門外来が設置されている神奈川県立循環器呼吸器センター(横浜市金沢区)があるほか、労働安全衛生法等にもとづく、じん肺健診と石綿健診を行なっている病院が14、石綿健診のみのそれが2つあります。当事務所のある藤沢市周辺ですと次の病院がこれらの健診を行なっています。

  • 寒川病院総合検診センター
  • 湘南健康管理センター
  • 茅ヶ崎市立病院健康管理センター
  • 湘南藤沢徳州会病院人間ドック健診センター
  • 湘南鎌倉総合病院健康管理センター

神奈川県内のアスベストに関する公的な相談先

神奈川県は、アスベストに関する公的な相談先をこちらのサイトにまとめています。