当事務所にご相談にいらっしゃった方から「主治医がその病気は『アスベストが原因であるとまでは言えない』と言っていますが、アスベスト給付金の申請は可能ですか?」という趣旨のご質問をいただくことがあります。
結論からいうと、アスベスト被害給付金の申請をしてみてはいかがでしょうか。
理由は、アスベスト給付金において、病気とアスベストの関連性を最終判断するのは「申請しても通らない」といっている主治医ではなく、国などの審査機関側だからです。
また、医師は少しでも別の可能性がある場合には、医学的な観点から「アスベストが原因とまでは言い切れない」とカルテや診断書に記載することもあります。 しかし、疾病の内容や検査結果によっては実務上アスベストが原因と認めるケースも多くあります。例えば、胸部CTによって胸膜プラークが認められる場合には、申請が認定される可能性は高くなります。
主治医の言うことを鵜呑みにするのではなく、申請をするだけはして、審査機関側のアスベスト関連疾患に詳しい医師に診てもらった方がよいケースが多くあります。ただし、給付金の申請にあたり、医師の診断書やカルテ、検査記録などの医療記録は必要です。
アスベスト被害給付金の申請を弁護士に依頼するメリットのひとつに、何かと煩わしく、時間のかかる病院への医療記録の取り付けや病院・医師との連絡の代行があります。
弁護士法人シーライトでは、アスベスト被害給付金の申請に関するご相談などを承っております。「ちょっと聞きたい」でも大歓迎です。お気軽にお電話ください。
この記事の監修弁護士
弁護士法人シーライト
副代表弁護士 小林 玲生起
神奈川県弁護士会所属。藤沢生まれ、藤沢育ち。アスベスト給付金申請の代理業務については弁護士向け教材の講師を務めるなど、詳しい知識を持つ。