給付金を申請するためには、いつ、どこでアスベストを扱っていたかを証明する必要があります。
この記事では、勤務中にアスベストを吸ったこと・扱ったことを証明する資料の一つとして、勤務先の記録を取寄せる方法をご紹介します。
厚生年金加入記録を用いた確認
勤務先の規模にもよりますが、建設会社や工場に勤務すると、厚生年金に加入する方が多いと思います。厚生年金の加入記録は日本年金機構が管理しており、全国にある年金事務所で加入記録を確認することができます。
確認方法はいくつかあります。
ご本人の年金記録を「ねんきんネット」で確認する方法
日本年金機構の「ねんきんネット」のホームページによれば、「『ねんきんネット』は、お客様がインターネットを通じてご自身の年金の情報を手軽に確認できるサービスです。24時間いつでもどこでも、パソコンやスマートフォンからご自身の年金情報を確認することができます。」とのことです。
この「ねんきんネット」にログインすることで、勤務先、就業期間などを調べることができます。
ご本人・ご家族が年金事務所の窓口で「被保険者記録照会回答票」の開示請求をする方法
窓口に行く場合は、「年金手帳」に記載されている基礎年金番号かマイナンバーカードの番号、運転免許証などの身分証明書が必要です(押印は不要ですので、印鑑は不要です)。
年金事務所の総合窓口で受け付けをした後は、総合窓口の方の指示に従って、厚生年金適用調査課の窓口に行きます。厚生年金適用調査課の窓口にて「厚生年金の加入記録を確認したい、『標準報酬月額』の記載もお願いします。」と係の方にお伝えください。
係の方の指示に従い、申請用紙に基礎年金番号などを記入します。しばらくして、被保険者記録照会回答票を受け取ることができます。
受け取る前に、被保険者記録照会回答票に記載されている名前や住所などに間違いがないか、また、申し出どおり「標準報酬月額」が記載されているかどうかを確認しましょう。
ご本人が電話で「被保険者記録照会回答票」の郵送送付を依頼する方法
ご本人がお電話で年金事務所に電話して、「被保険者記録照会回答票」の郵送送付を依頼することができます。また、「『標準報酬月額』の記載もお願いします。」と忘れずに伝えるようにしましょう。
その際、①名前、②住所、③生年月日、④基礎年金番号を伝える必要がありますので、事前に年金手帳などを手元に用意しておくといいです。後日、年金事務所より「被保険者記録照会回答票」が届きます。念のため、届いた書面に「標準報酬月額」が記載されているかどうかを確認しましょう。