「とにかく申請してみよう」と言われ、人生が変わりました
H様ご家族は、お父様を肺がんで亡くされました。お父様は、数十年間にわたって、大工・解体工として働いていらっしゃり、H様ご家族も真っ白な粉塵まみれでご帰宅されるお父様を何度も見ていましたので、「アスベストによる健康被害では?」と考えるようになりましたが、なかなかアスベスト給付金申請に向けて踏み出せなかったようです。
お父様がお亡くなりになってから4年半ほど経ち、労災保険の遺族補償給付の消滅時効(死亡から5年間)の目前に当事務所へご相談・ご依頼をいただき、無事労災認定されました。その折に、H様ご家族へ感想などをインタビューさせていただきました。
ご相談のきっかけ
初めて家族が亡くなったこともあり、精神的にも落ち込んでいました。父が亡くなり、少し時間が経ってから、家族で父のゆかりの場所を巡り、思い出話に花を咲かせました。その中で職場であった解体現場へ行き、生前に父が粉塵まみれで帰宅したり、肺の疾患で病院へ何度も通院していたり「俺も劣悪な環境で労働していたので、あまり先は長くない」と話していたことを思い出しました。調べてみたところ、そこで初めてアスベスト被害というものを知り、これは父に該当するのではないかと思い、複数の法律事務所へ問い合わせをしました。
初回面談の印象
初回相談時に、父の情報を分かる範囲で話しましたが、父の就業履歴など詳細に回答することができませんでした。その中で、解決までの道筋や今後どうやって動いたらいいかなどをご説明いただき、流れを把握することができました。そして、今後申請を行うにあたり、就業履歴を証明するものがあるかどうかを家族間で話し合うなど、情報を整理することができました。
ご依頼先として当事務所を選んだ理由
東京在住で、自宅の近くの6社の法律事務所に問い合わせをしました。電話で話をしても私自身がアスベストに関しての知識が乏しく、上手く説明ができないので、まずはメールで問い合わせを行いました。その後、実際に電話での問い合わせまで至ったのは3社のみでした。
しかし、シーライト以外の法律事務所は、労災認定されておらず診断書がない状態での相談を受けてもらえず「認定もしくは診断書を取得してから相談にお越しください」との回答でした。しかし、シーライトに問い合わせをしたところ、そういった状況でも「相談に乗ります」「申請してみましょう」と言ってくださり、依頼することを決めました。
依頼してよかった点
他の法律事務所から労災認定・診断書の取得など手続きや書類が必要だと言われました。しかし、シーライトでは労災認定の手続きや診断書の取得なども対応してくださると言われ、その作業が私自身大変だと感じており、依頼してよかったと感じました。
むしろ、シーライトが依頼を受けてくれるということになっても「本当に完全成功報酬で受けてくれるのだろうか?」と半信半疑なくらいでした。というのも、家族でさえ、父がいつどこで就業していたか正確には分からない状態であるばかりでなく、私自身で、父の死亡当時の病院から診断書を取ってみたところ、そこには「胸膜プラーク、胸膜肥厚などのアスベスト肺、じん肺の特徴は認めない」と書いてあり、シーライトへの依頼前に担当の小林弁護士にその診断書をお見せしていたため、依頼前から労災認定される可能性はかなり低めの案件であると私自身でも感じていたからです。
しかし、労災認定された後に担当の小林弁護士から詳しく説明を受けましたが、小林弁護士は、上記診断書を見ても諦めず、自分で胸部CT画像を見て、胸膜プラークと思われる画像をピックアップし、それを指摘する意見書を提出するなどして、上記診断書の意見をひっくり返す活動をしてくれたとのことで、本当によかったと思いました。
弁護士が関与した結果に対するご感想
私が詳しく内容を調べていなかったのもありますが、労災保険の給付金に関して一時金のみが支給されると思っていました。しかし、母に毎年200万円以上の年金を一生涯支給されること驚きました。私も母も兄も、まさか労災認定されるとは思っていなかったので、とてもビックリしました。こういった給付が決定されたことにより、金銭面での不安・心配事がなくなりました。 また、給付金に関しては、申請が通るか否かで、労災保険が0円か年間200万円かと大きく結果が変わり、私達家族の今後の人生に影響が出ますので、今回こういった結果になって非常に助かりました。
依頼後の当事務所の対応に関するご相談など
以前、別件に関して他の法律事務所へ相談した際に、費用面が高額なことや弁護士から事務的な対応をされたことがあり、法律事務所に対して苦手意識がありました。しかし、シーライトに依頼後、やり取りを進めていく中で、シーライトはそういった事務所とは違って、親身に対応してくださり、非常に助かりました。
解決までの中で特に印象に残っていること
シーライトに依頼をするまで、父が亡くなったことの喪失感もあり、父の遺品を見るのもきつく、動き出すことができませんでした。しかし、小林弁護士から「アスベストの就業していたことの証明となるものはありませんか?」と言われ、家族間で証明できるものを探していくうちに、一歩踏み出すことができました。そのことが特に印象に残っています。
弁護士小林コメント
「アスベストばく露業務の証明をとにかくしなければ」という思いで、しつこく「ああいうものもありませんか」「こういうものもありませんか」「ちょっとしたものでも何でもよいです」と申し上げたように覚えています。そうしたら、いろいろ探していただいて、建設業に関わる特別教育修了証やお父様が建設現場でヘルメットを被っている写真が見つかったんでしたよね。その当時の給与明細書や雇用契約書は見つかりませんでしたが、上記修了証や写真は、確実にお父様が「建設作業に携わっていた」ということを裏付ける客観的な証拠だったので、「これで、いけるぞ!」と感じました。
また、別の苦労や不幸な出来事が重なって今後の不安が浮かんできたタイミングで、小林弁護士から「労災認定がされた」「200万円以上の年金に加え、一時金300万円が支払われる」という報告が入ってきたので、救いの神がいるように感じました。
解決後、振り返っての所感
父は、71才で亡くなり、その3年前から闘病生活に入っていました。私は、仮にも医療従事者ですので、現代医学で肺がんの根治確率の低さを学んでいたため、高齢の母の為に自分の事業をセーブして、世話をする事を選択しました。私の周りでも、親を看病するためキャリアを捨てて仕事を時短にするなどの選択した方のお話をお聞きしていましたが、当家でも、アスベスト被害で一家の大黒柱が寿命を縮めたことにより、父本人のみならず家族全員の人生に多大な影響を及ぼす結果となりました。
しかし、小林弁護士のご尽力により労災保険が受給でき、金銭の不安・心配事がなくなったので、正に遺族の補償をしてもらったと思います。そのため、当家全体に経済的な余裕が出てきました。これにより、当家は、いろいろな面で、父のアスベスト被害によりマイナスになった方向をよい方向に大きく転換できました。例えば、周りの金銭的に困っている方に何か手助けができればと考えるようになりました。自分の仕事も前向きに取り組むことができるようになりました。
このように、労災認定がされたことで、家族全員の人生が変わったといっても過言ではありません。父も肺の疾患で苦しい中、亡くなって無念だったと思いますが「家族のために仕事を頑張ってきたから、亡くなったのだ」と公的に認めてもらったと思いますので、報われた感じがします。
また、申請が通るかどうか難しい案件のようでしたが、小林弁護士が「とにかく、申請してみましょう」と言ってくださったことで、シーライトに依頼しようと思いました。自己判断で諦めずに、申請したことで、遺族補償給付の支給決定に繋がったと思っています。
同じようにアスベスト被害で悩んでいる方へのコメントをお願いします
当家のように、家族のために自身の仕事やキャリアを犠牲にしている方がいるかもしれませんが、アスベスト給付金が下りれば、経済事情が劇的に改善します。経済的な余裕が出てくれば、精神的にもポジティブになれ、人生がよい方向に転換しますので、アスベスト給付金は、大きな希望になると思います。
また、どの法律事務所に依頼するべきか迷っていましたが、弁護士との相性が大事だと感じました。人それぞれ考えがあると思いますが、可能な限り労力や時間、お金を掛けて、粘り強く自身が納得できる弁護士を探すことが大事だと思います。
弁護士小林コメント
複数の法律事務所にお問合せしていただき、当事務所以外の法律事務所は、問合せの段階で否定的・消極的な回答だったとのことでした。そうすると「もしそこでH様が労災申請することを諦めていたら・・・」と考えると、上記のH様ご家族の人生が好転することもなかったわけで、改めて、我々弁護士、法律事務所の重責を思い知らされました。諦めないで労災申請して本当によかったと思いました。
最後に何か言いたいこと、伝えたいことはありますか?
自分の判断で諦めずにまずは問い合わせをしてみることが大事だと思います。
弁護士小林コメント
他の法律事務所は分かりませんが、当事務所は、遠方の案件でもお受けしていますし「まずはざっくりとした見通し、制度内容を知りたい」という方向けに無料の電話相談も常時受付けていますので、ぜひお気軽に当事務所にお問合せいただきたいと思います。