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電話線工事により肺がんを発症した方の事例

職業/業務内容電話線工事の現場作業員および現場監督
症状肺がん
現在の状況治療中
年齢70代
勤務形態正社員
ばく露時期昭和40年(1960年)代~平成10年(2000年)代
ばく露年数約30年
ばく露した状況電話線の開通工事や故障の修理をする作業員および現場監督として、現場でアスベストを含む壁に穴を開ける、アスベストで作られた管にケーブルを通す、ケーブルにアスベストを含む被覆材を巻き付けるなどの電話線工事を行っていた。特に、現場作業員であった10年間は、直接的にばく露した。
申請をお勧めした給付金制度①労災保険
③建設アスベスト給付金制度
ご相談者ご本人
目次

①ご相談内容

「もし自分が給付金の対象者に該当するのであれば、給付金の申請をしてみたいので、給付金を貰える可能性があるのか知りたい。」とのことで、被災者ご本人からお問合せいただきました。

原発性の肺がんになって手術をしたところ、医師からは煙草のせいではないかと言われたそうです。しかし、ご本人は、長い間アスベストにばく露する仕事をしてきたので、アスベストのせいではないかと思っていたところ、ラジオでアスベストの給付金のことを知ったので色々教えてほしい、とのことでした。

②弁護士からのアドバイス

1.アスベスト被害者の救済制度

アスベスト被害者を救済する制度には、大きく分けて3つの制度があることをご説明しました。①労災保険、②石綿健康被害救済制度、③建設アスベスト被害救済制度です。

各制度の詳細につきましては、以下のコラムをご覧下さい。


2.各救済制度の対象疾病

各制度それぞれに対象疾病が定められていますが、「肺がん」は、①労災保険、②石綿健康被害救済制度、③建設アスベスト被害救済制度のいずれにおいても対象の疾病となっています。ただし、「肺がん」であれば直ちに認定されるわけではなく、制度ごとに定められた認定基準を満たす必要がありますので、ご体調や検査結果などを伺いながら要点をご説明しました。

3.本件のポイント

(1) まずは労災保険の認定を目指す

①労災保険と③建設アスベスト給付金制度への申請をお勧めしました。

③建設アスベスト給付金制度の「労災支給決定等情報提供サービス」を利用すると、①労災保険のために労基署が調査した情報を活用して、スムーズに申請することができます。

そのため、申請のタイミングについては、同時に申請するよりも、まずは①労災保険へ請求してみて、その結果が出てから③建設アスベスト給付金制度へ申請するのがよいことをご説明しました。

(2) 疾病ごとの認定基準を満たしているか

確かに肺がんは喫煙でもなりうる病気です。そのため、認定を受けるには、過去にアスベストにばく露したことの証明として、「胸膜プラーク」の医学所見が重要です。「胸膜プラーク」や肺がんの認定基準についてご説明しました。

③所感・まとめ

本件の被災者は、医師からアスベストばく露について訊かれなかったため、アスベストの話をしていなかったそうです。医師から「煙草のせいじゃないか」と言われたまま何もしなければ、もやもやを抱え続けることになるばかりか、給付金を受け取ることは叶いません。

「肺がんの原因はアスベストかもしれない。」と思った場合には、まずは専門家へご相談ください。

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